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2006年03月19日

肥満要因群、脳卒中と関係 危険度最大5.3倍

 太鼓腹や高血糖など、肥満と深くかかわる要注意項目が増えるごとに、脳卒中になる危険度も増し、最大5.3倍にもなることが、国立循環器病センター(大阪府吹田市)の大規模調査で分かった。肥満要因群と脳卒中の関係はこれまで国内のデータがなく、はっきりしていなかった。19日に横浜市である日本脳卒中学会で発表する。

 同センター循環器病予防検診部の小久保喜弘(よしひろ)医師らは、89年に吹田市の住民台帳から無作為に選んだ30~70歳代の男女計1万2200人のうち、同センターで健診を受けることに同意した5895人を対象に調査。この人たちを89年9月から98年3月までの8年半、2年ごとの定期健診や毎年の問診などで追跡し、その間に脳卒中を起こした79人と起こさなかった人で発病危険度と健診データとの関係を分析した。

 検討したデータは、へそ回りのウエストサイズが男性85センチ以上、女性90センチ以上▽血液中の中性脂肪値が150以上、または「善玉」であるHDLコレステロール値が40未満、またはその治療で服薬中▽血圧の上が130以上または下が85以上または服薬中▽空腹時の血糖値が110以上または服薬中――の四つ(血液データの単位は血液0.1リットル中のミリグラム)。いずれも健診でおなじみの項目だ。

 あてはまる項目がない人が脳卒中を起こす危険度を1とすると、一つだけの人は、ない人と危険度の差がなかったが、二つの人は1.9倍、三つで2.8倍、四つでは5.3倍に跳ね上がった。

 内臓脂肪量の指標の(1)を満たし、そのうえで(2)~(4)のうち二つ以上当てはまると、肥満を機に起きるメタボリックシンドロームと診断される。この病気は心血管障害が中心で、脳卒中との関係は明らかでなかった。小久保医師は「肥満の要因がこれほど脳卒中に関係しているとは意外でした」と話す。

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