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2006年01月14日

「胆汁酸」やせる効果 肥満防止、新薬に期待

 肝臓でつくられ、食事のときに腸に流れ出る胆汁の成分が、エネルギーの消費を活発にさせる働きを持っているという研究結果を、仏ルイ・パスツール大の渡辺光博研究員らが動物実験などで示し、英科学誌ネイチャー電子版で発表した。新しいやせ薬の開発につながる可能性も考えられる。

 渡辺さんらが注目したのは胆汁の主な成分である胆汁酸。脂肪分の多いエサと一緒にマウスに与えると、与えないマウスと比べて体重の増加が抑えられた。体の組織を比較すると、褐色脂肪でエネルギーを盛んに消費していた。

 遺伝子操作したマウスなどを使ってさらに分析すると、胆汁酸は褐色脂肪細胞の中にある酵素に働きかけるなどして、エネルギー消費などにかかわるホルモンの働きを活発にしていた。人の筋肉の培養細胞で調べると同じ働きが見られた。

 胆汁酸はコレステロールを材料につくられ、小腸で脂肪を吸収する働きを助けている。

 胆汁酸そのものを人が摂取すると、悪玉コレステロールの値が上がってしまうので、直接、薬にするのは難しいが、渡辺さんは「胆汁酸と同じような働きをする物質を特定できれば、肥満を防ぐ薬につながる可能性がある」と話す。

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