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2006年01月11日

「ふくよか=長命」のデータ

 ゆったり流れるハワイアン音楽。ムームーに身を包み、手の動きで虹や雨、花など自然を表現する。東京都世田谷区の菊盛阿也子さん(74)は、1年以上前から週1回、フラダンスを習っている。

 ほかにも、病院で患者を手助けするボランティアやコーラスの練習などに忙しく、日中に家にいることはほとんどない。

 睡眠時間は5時間弱。「予定を書き込んだ手帳をなくしたら大変」と笑う。

 コレステロール値が少し高めのほかは、血圧などにも問題はなく、元気そのもの。少し気がかりなのが体重だ。

 身長1メートル50、体重59・1キロ・グラム。国際的な肥満度の指標である「BMI(体格指数)」は、26・3となる。日本肥満学会の診断基準ではBMI25以上が肥満とされているから、菊盛さんの数値も肥満にあたる。

 生活習慣病の元凶とも言われる肥満。しかし、実際はどうなのだろうか。

 厚生労働省の研究班が、40~59歳の男女約4万人を1990年から10年間調べた結果、男性の場合、「肥満」とされるBMI25以上27未満のグループは、23以上25未満のグループに比べ、死亡率に大きな差はなかったが、23未満では死亡率が高くなった。女性は、BMI19~30の間で死亡率に目立った差がなかった。

 BMIが30以上と19未満の場合では死亡率が高く、極端な太りすぎ、やせすぎは良くないが、「やや太めの方が長生き」と言えるデータだった。

 茨城県の10万人への調査でも、BMI25以上30未満の「太め」の人は、死亡の危険度が最も低かった。

 年齢によっても、理想的な数値は異なる。米国の生命保険加入者約400万人の調査では、最も長命となるBMIは年齢とともに高くなり、40歳代では22、60歳代では26だった。

 国立長寿医療センター研究所疫学研究部長の下方浩史さんは「高齢者の場合、やせると抵抗力が弱まり、肺炎などにかかりやすくなる。加齢とともに徐々に太るのは、体を守るための自然の摂理と考えた方がいい」と言う。

 浜松医大名誉教授の高田明和さんも同意見。「高齢者が食べずにやせると、気力も減退する。しっかり食べて、こまめに体を動かしていれば、多少太っていても問題ない」と断言する。

 菊盛さんは「健康だし、これ以上やせようとは思いません」と笑顔を見せた。

 肥満度に限らず、血圧、コレステロールといった検査数値は、高齢者も若い世代と同じ基準でよいだろうか。高齢者の健康を考える「超寿(ちょうじゅ)宣言」第2弾では、検査値との付き合い方を紹介する。

 BMI(Body Mass Index) 体重(キロ・グラム)を、身長(メートル)で2回割って算出する。菊盛さんの場合、59.1÷1.5÷1.5=26.3となる。日本肥満学会の分類では、18.5未満が低体重、18.5以上25未満が普通体重、25以上が肥満。

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