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2005年11月11日

運動検診は肥満解消の強力助っ人か

 肥満は危険! ということは大抵の人が知っている。糖尿病や動脈硬化など生活習慣病になりやすいし、心筋梗塞や脳梗塞、脳出血にやられる可能性も高くなる。しかし、では具体的に何をすればいいのか?それが分からず、最初からあきらめてしまう人が多いのではないか。

 そんな皆さんにおすすめなのが、10月に登場した「自分に必要な運動の種類、強度、量をはじき出す」という「運動健診」(明治安田厚生事業団=東京・新宿)だ。ウェルネス開発室の朽木勤室長が言う。

「自分がどれだけの強度でどれだけの運動をすればいいかが、具体的に分かります。ひざや心臓などに過度に負担をかけず脂肪を燃焼するのに最もいい運動強度や必要な運動量が分かり、効率よく肥満対策ができます」

 4年前に半年で10キロ増え、その後も体重が増え続けている37歳記者(170センチ・71キロ)が、早速体験してきた。

 測定項目は7つ。それぞれの項目を測定している施設はほかにもあるが、7つすべてを一度に行うのはここが初めて。これも大きな特徴だ。

 まずは「内臓脂肪厚」。これは記者にとって、最も衝撃が大きかった。脂肪の厚さを画像で見せられ、インパクト大なのだ。

「内臓脂肪の厚さは14ミリです。男性は14.5ミリ未満が基準値なのでセーフですが、このままいくと40歳過ぎには基準値を超える可能性があります」

 次は「筋肉バランス」。日頃運動と無縁の記者は、上腕、前腕、上肢、大腿、下腿、下肢のすべてが標準以下の筋肉量で、しかも上半身と下半身の筋肉バランスが悪かった。

「筋肉量が少ないということは脂肪が燃えにくいということ」という朽木氏の言葉を証明するように、「安静時代謝」の結果も散々。これは基礎代謝と関連するもので、“ジッとしていてどれだけカロリーを消費するか”が分かる。数字が高いほど消費カロリーが高くて脂肪が燃えやすい、つまり“太りにくい体”ということ。
「結果は基準値よりも165(キロカロリー/日)少ない1719です。同世代の人より代謝が悪く、太りやすい」

「動脈硬化度」はギリギリ基準値内だったが、「脚の老化度」では大腿筋肉の厚さの割に、筋肉の強さ「脚伸展筋力」が同年代の78%。筋肉を使いこなしていない結果だという。確かに普段、階段より迷わずエレベーターだ。

「脚伸展筋力を体重で割った数値から、どんな運動が合うかを見ます。それでいくと歩行(ウオーキング)まではOKですが、負荷が強いジョギングやジャンプは今の状態ではおすすめできない、ということになります」
「おすすめ運動強度」は、“自転車こぎ”で心拍数や血圧から心臓の負担度を測定して、記者に合った強度をチェック。「最適ウオーキング」は、どれくらいの速度で歩けばいいかをジムにあるようなウオーキングマシンを使って体感する。

「すべての結果を総合すると、普通歩行(分速60メートル)なら1日1万3829歩必要ですが、最適歩行(分速95メートル)なら1万677歩、時間にして89分必要になります」
 数字だけだとよく分からないが、「最適ウオーキング」で歩くスピードを体で理解できたので実行しやすい。しかもどれくらいの歩数が必要なのかが分かるので目標ができた。

 体験後、わずかな距離でも“最適歩行”のスピードで歩くように心掛け、脚の筋力を鍛えるために階段を使うようになった。

 内臓脂肪の厚さで衝撃を受け、安静時代謝が低く人より太りやすいことも分かったため、“みんな食べるから自分も”と、夜中にラーメンを食べたりすることが減った。

 具体的対策が分かるだけで随分と違う! 1回2時間半ほどで1万5750円かかるが、これは中高年におすすめだ。

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