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2005年10月21日

肥満の危機にさらされた韓国

世界保健機構(WHO)が21世紀の「新種の伝染病」の一つに規定している肥満が、韓国社会でも急速に広がっている。仁済(インジェ)大学付属ソウル白(ペク)病院と健康保険公団の調査によると、成人に占める肥満の割合(過体重含む)は毎年1.6%ずつ増えており、数にして年間約40万人ずつ増加している。

 3年に1度実施される国民栄養調査の結果によると、成人における肥満の割合は1998年の26.3%から2001年には30.6%に増加した。今年の年末に結果が発表される2004年の調査では、5%ほど増えると推測されている。疾病管理本部のチョ・インホ博士チームの調査によると、子ども・青少年に占める肥満の割合も22.3%に達した。今や「肥満1000万人」時代が始まったとということだ。

 肥満は糖尿、高血圧、高止血症、心臓病、脳卒中、各種のガンなどを誘発または悪化させ寿命を縮める。米国では1日平均約1200人、年間約30万人が肥満のために死亡している。

 今年3月、イリノイ大学のオルセンスキー博士のチームは、広範囲の疫学調査結果を米国最高権威の学術誌(NEJM:The New England Journal of Medicine)に発表した。その中では肥満が米国人の平均寿命を9か月ほど縮め、最大5年まで寿命を短縮させることもあるという深刻な結果が得られた。

 肥満は米国だけの問題ではない。深刻なのは韓国も同様だ。一山(イルサン)白病院と健康保険公団の共同調査によると、韓国人の場合、軽度の肥満であっても正常体重に比べ糖尿病と高血圧の発生率がそれぞれ2倍、1.5倍高かった。

 ボディマス指数(BMI:Body Mass Index/体重(キログラム)を身長(メートル)の二乗で割った値)が25~29.9であれば軽度の肥満、30~34.9は中度の肥満、35~39.9は重度の肥満、40以上は超重度の肥満に分類される。研究を担当した一山白病院の吳尙禹(オ・サンウ)教授は「韓国人は内臓に脂肪がつく腹部脂肪が多く、ボディマス指数が25万を超える程度でも死亡率は指数が30を超える外国人と変わらない」とし、「最近、高血圧と糖尿が急増している理由も、肥満の増加と深い関係がある」と語った。

 肥満は社会経済的にも莫大な損失を招く。ソウル白病院の姜載憲(カン・ジェホン)教授とソウル大学保険大学院の文玉綸(ムン・オクリュン)教授が、1998年の国民栄養調査結果をもとに肥満治療に使われた直接経費を計算したところ、1兆17億ウォンに達した。

 肥満の急速な増加と医療費の上昇率を考慮すると、2005年現在の時点で2兆ウォンに達するとカン教授は推測している。また、やせるためにフィットネスクラブに通ったり、ダイエット食品を購入したりするなどの間接費用まで合わせると、肥満による損失は約4兆ウォンほどに推算される。米国の場合、肥満治療に使われる直接費用は1170億ドル(約117兆ウォン)、間接費用まで含めると2000億ドル(約200兆ウォン)水準だ。

 江北三星(カンブク・サムスン)病院・肥満クリニックのパク・ヨンウ教授は、「特に子どもや青少年を中心に、外国映画くらいでしか目にしなかった超重度の肥満が急増しており、問題が深刻だ」とし、「西欧国家のように、肥満を引き起こす食べ物のテレビコマーシャルを禁止したり、肥満治療費の一部を政府が支援するなど、肥満対策に乗り出す必要がある」と語った。

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