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2005年10月02日

「太め」の顔は就職に不利

 フランスの社会研究者が、肥満が就職活動に影響するかどうかを調べるため、コンピューターで求職者の顔写真を「太め」に画像処理したものと、本物の顔写真を使い分けて応募してみた。肥満に見せかけた求職者に企業が接触してくる割合は、本物の顔写真の半分。お客に姿を見せない電話利用の職種でさえ、太めを嫌う傾向があった。

 この「実験」は、外見による差別を研究しているパリ第1大学のジャンフランソワ・アマデュー教授(差別研究所所長)が企画した。

 白人学生の本物の顔写真を添えた履歴書と、写真だけニセ肥満に加工したものを50通ずつ用意、今年7月、接客セールス系を求めている計100社に送った。電話勧誘係を探している他の100社にも、別の白人学生による同様の履歴書を50通ずつ送った。

 本物の写真を送った100社では、57社が面接日を相談してくるなど前向きな反応を示した。肥満体に見せかけた写真を受け取った別の100社では、前向きな反応は29社だけ。業種別にみても、前向き反応の割合は接客係で本物64%、肥満20%と大差がついた。見た目は関係ないはずの電話勧誘でも本物50%、肥満38%だった。

 同じ会社に本物と肥満の顔写真を送ったわけではないので厳密には比較できないが、「肥満顔」が不利な傾向は確認できたという。

 フランスでは、肌の色など身体的特徴で採用の可否を決めるのは違法行為。ただ、企業が「総合判断の結果だ」と言い張れば法律違反の証明は難しい。アマデュー教授は「たとえ無意識だとしても、見かけによる差別があるのは明白。履歴書から早急に写真を外すべきだ」と総括している。

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