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2005年09月24日
太りすぎ、世界で10億人以上
世界保健機関(WHO、本部・ジュネーブ)は22日、60億人余りの世界の人口のうち10億人以上が太りすぎで、このまま増加を続ければ2015年までに15億人に達する、との推計を発表した。中高年の過半数が太りすぎの国もあることから、25日の「世界ハートの日」を前に「肥満は心臓病や脳卒中などの引き金となる」と警鐘を鳴らしている。
WHOの推計によると、30歳以上の75%以上が太りすぎと推定されるのは、女性の場合エジプト、マルタ、メキシコ、南アフリカ、トルコ、米国など。男性の場合ではアルゼンチン、ドイツ、ギリシャ、クウェート、ニュージーランド、英国などが指摘されている。肥満が社会問題化しているナウルやトンガでは成人の10人中9人が太りすぎだ。
WHOは、体重(キロ)を身長(メートル)で2度割った数値「体格指数」(BMI)が25以上を「太りすぎ」、30以上を「肥満」と規定している。たとえば、175センチ、88キロはBMI28余りとなり、太りすぎだが肥満までには至らない。日本肥満学会は、日本人の体質の違いから、これよりやせた人も「肥満」と呼ぶ厳しい基準を設けている。今回発表された「肥満注意国」に日本は含まれていない。
かつて先進国に多く見られた肥満が、最近では所得の低い国々でも急増しているのが目立つ。世界的に脂肪や糖分の多い高カロリー摂取の食生活が定着しているうえ、途上国でも車社会が広がり、運動量が減ったことなどが原因とみられる。
WHOの非伝染性疾患・精神衛生担当は「今のうちに予防措置を取らないと、10~20年後に低中所得諸国で慢性疾患が膨大に増える恐れがある」としている。心疾患の主要な原因は太りすぎや肥満といわれるが、特に東地中海やアフリカ地域で、心疾患による死亡数が「10年間で25%増えると推計される」という。
