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2005年07月04日

健康食ブームで寒天品薄 「肥満、高血圧防ぐ」

 寒天や、ところてんが健康食として“ブレーク”している。スーパーマーケットや百貨店では、品薄状態が続き、在庫がつきて入荷のめどがたたない店も。たくさんある健康食から頭一つ抜け出した格好で、インターネットでも、寒天販売サイトには日によって一日一万件以上のアクセスがある。寒天製造業者は「一年分の材料が来月には底をつきそう」と驚いている。

 寒天や、ところてんは、原料の海藻類に多く含まれる食物繊維に、肥満や高血圧、高コレステロールを防ぐ働きがあり、これまでも度々注目を浴びてきた。

 最近になって需要が爆発的に増えたきっかけの一つは、横浜市立大医学部の杤久保(とちくぼ)修教授が一月、英国の医学雑誌で行った発表。初めて糖尿病患者などを対象にした臨床データで寒天の効用をつまびらかにしたが、これに人気のテレビ番組が次々飛びつく形で喧伝(けんでん)され、ブームが育ったようだ。

 東海三県で約七十店舗を展開するユーストア(稲沢市)は「十以上の製造業者と取引があるが、今、寒天は品切れで在庫もない状況」。ところてんも、毎日入荷するが、ほとんど、夕方前に陳列棚から姿を消すという。

 ジェイアール名古屋タカシマヤ(名古屋市中村区)と三越名古屋栄本店(名古屋市中区)でも寒天は入荷待ち状態。三越内の豆腐店「くすむら」では、ところてんの一日の販売個数が以前の十倍以上に。昼時に来店し、九個も買った市内の女性会社員(47)は「体にいいならせっせと食べようと思って」。

 インターネット上でも大人気。寒天販売サイト「寒天タイムズ」は六月中旬、アクセス数が一日一万を超えた。サイトを運営する自然派逸品(静岡県沼津市)の沢原伸之社長は「一-二週間の予約待ち状態」と話す。

 棒寒天の国内シェア100%を誇る長野県寒天水産加工業協同組合(長野県茅野市)の松木修治組合長は、この事態に驚きを隠せない様子で「このペースでいくと来月には年内製造分の材料がなくなりそう」と話す。

 ただ、図らずも火付け役となった形の杤久保教授は「寒天さえ食べていれば、ということではないのだが。今の売れ行きは過剰な感じ」と戸惑っている。

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