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2005年06月17日
「肥満」と「喫煙」は10年老化を早める
喫煙が老化を促進させることはよく知られているが、肥満で中年の喫煙者は同年齢の肥満ではない非喫煙者に比べて、生物学的な老化が10年も早まっているという研究結果が報告された。
医学専門誌「ランセット」のオンライン版によると、ロンドンのセント・トーマス病院のティム・スペクター教授率いる研究チームが、18~76歳の女性1,122人を対象に調査研究を実施。細胞内の暗号化された遺伝情報を保護している染色体の両端には、テロメア(末端小粒)と呼ばれる組織があり、この組織が短くなるほど、老化そのものや老化に伴う病気につながる細胞の損失状況が大きいとされるが、このテロメアの長さを調べたところ、喫煙者や肥満とされる人はこの組織の長さが極端に短く、老化関連の症状が顕著にみられることが分かったという。
スペクター教授は、肥満や喫煙が体内のストレスを増進させ、それが蓄積されてテロメアの損失につながると説明。テロメアがどのくらい短くなっているかによって、老化の進行度が分かるとともに、肥満や喫煙が、心臓病や糖尿病、骨粗しょう症、アルツハイマー病やその他の老化に伴う病気と密接なつながりがあることを示すバロメーターとしている。
今回の研究により、肥満と喫煙が蝕むのは体の一部ではなく、その人すべてであることが強調され、この傾向は女性だけでなく男性にも共通するものと警告されているという。
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