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2005年03月27日
肝臓が分泌する「AGF」、肥満・糖尿病を予防の効果 特効薬に?
肝臓から分泌されるたんぱく質「アンジオポエチン関連成長因子」(AGF)に肥満や糖尿病を予防する効果があることを慶応大の尾池雄一講師(発生・分化生物学)と山之内製薬の共同研究チームが発見、米科学誌「ネイチャー・メディシン」(電子版)で発表した。
AGFは血管の再生を促す「アンジオポエチン」と類似のたんぱく質で、肝臓から分泌される。共同研究チームが03年に発見し、血管や皮膚、軟骨の細胞増殖を促す作用が分かっていた。
尾池さんらは遺伝子操作で、AGFを分泌しないマウスと過剰分泌するマウスを作った。分泌しないマウスに通常の量の餌を8カ月間与えたところ、体重は普通のマウスの約2倍になり、2型糖尿病の特徴である耐糖能異常と高インスリン血症を発症した。
一方、過剰分泌のマウスに高カロリー食を3カ月間与えた。この結果、対照実験として肥満で糖尿病にさせた普通のマウスの3分の1程度に体重が抑えられた。
また、体重が60グラムを超え糖尿病を発症させた肥満マウスを作って、通常分泌される量の2、3倍のAGFを注射したところ、2週間余りで体重が約8グラム減り、糖尿病の症状が改善された。
尾池さんは「肥満を抑制するレプチンや血糖を下げるアディポネクチンなどと同じ生理活性物質として、治療薬への活用が考えられる」と話している。
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