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2005年03月11日

肥満の意外な理由

 肥満者の生活習慣には、どのような特徴があるのか。東京慈恵会医科大学健康医学センターが、同センターの人間ドック受診者(男性1万13人、女性3680人)を対象に調査。その結果、肥満者の“意外な生活習慣”が明らかになった。あなたも心当たりがないか。和田高士センター長に聞いた。

 調査の対象となったのは、BMIが25以上で、腹囲が男性85センチ以上、女性90センチ以上の人たち。各数値がこれら未満の人たちと比較した。生活状況は、食習慣、飲酒、喫煙習慣、運動習慣、労働、休養、ストレス、趣味、家族関係、歯みがきに関する22項目。
「食事量の過多、動物性脂肪の過多、糖分過多、食事のアンバランス、早食いなどは、男女ともに肥満を促進する要因であることが確認されました。これらは従来からいわれていたことですが、実は意外な生活習慣が、肥満に関係していることがわかったのです」
 和田センター長が指摘・分析する生活習慣は、以下の通りだ。

●男性は家族関係が良いと腹囲が増える。女性は家族関係が悪いと腹囲が増える
「男性にはストレスが肥満の抑制因子として働いていることから推測して、家族関係がいいとストレスが軽減されて食欲も増し肥満につながるのでしょう。一方、女性は家族関係が悪いと、ストレスからやけ食いに走ったり、健康的な体形の維持に興味がなくなるので、肥満につながるものと思われます」
 同じストレスでも、男と女では全く逆に働くのだ。

●食後に歯を磨く習慣のある人は太りにくい
 この習慣のある人は、歯を汚したくないという心理が働くので、間食しなくなることが予想される。
 また歯の美容や口臭予防に敏感な人は、健康的な体形を維持したいという姿勢の持ち主である可能性が高い。
「家庭で定期的に体重を測定して、太ってきたら食事量を減らしたり運動量を増やすなどの対策をとれる人たちでしょう」
 健康管理意識の高さが、歯みがき習慣に表れているのだ。

●朝食を食べたり食べなかったりは肥満を促進
「朝食をまったくとらない人は、絶対的なエネルギー摂取量が少ないのでBMIが低い。週1、2日とる人は、週末などの仕事から離れた状況下でとる人たちと思われ、この人たちはBMIが高い。朝食日数が3日から7日へと増加するに従い、BMI25以上の占める頻度は減少していきます」
 朝食をとる意思があるのに、なかなかとれないほど多忙な状況は、肥満の促進につながるということだ。

●睡眠時間が短い男性は太りやすい
 これは米国でも同じ調査結果があるという。
「睡眠時間が短い人は、夜遅くまでテレビを見ていたり、インターネットをやったりして、夜食をとっている可能性がある。じっとしているので、運動量も少ないと思われます」
 肥満の背景に、自分ではあまり意識していないちょっとした生活習慣が潜んでいることがあるのだ。あなたもチェックしてみよう。

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