« ヨン様「ダイエット本」、4月に日本で発売 | HOME | 妊産婦の無理なダイエットに注意 »


2005年03月10日

多くのダイエット研究で基本的なデータ欠く

 減量(ダイエット)計画の有効性を裏づける研究の多くで、投薬情報や健康状態、民族、年齢など、研究結果に影響を及ぼす重要な事実の記載を欠いていることが、医学誌「Biomed Central Medical Research Methodology」2月22日号掲載のカンサス大学医療センター医学部准教授のCheryl Gibson氏らの研究によって明らかにされた。

 米国では過体重もしくは肥満の成人が9,700万例に上り、肥満症の発症を抑え健康体重を維持するための食事、運動および遺伝子に焦点を当てた研究が多数実施されている。Gibson氏らは、減量のための食事および運動を評価したこれら試験報告の品質を検討。食事制限のみ、食事制限と運動との併用、運動のみのいずれかのレジメンに関して、肥満症患者に及ぼす減量効果に焦点を当てた医学誌掲載の論文231件を分析した。さらに、1966~2003年の間に記載された、体組成、脂肪分布、代謝および有酸素能の変化を主要エンドポイント(評価項目)とした試験を評価した。指針として、「臨床試験データの報告基準(CONSORT)」を用い、試験参加者の各データの報告方法を検討した。

 その結果、対象とした試験の92%が投薬情報を報告しておらず、34%が被験者の健康状態を記載していなかった。このほか、民族データが86%, 年齢が11%, 女性被験者の閉経に関するデータが8%, 性別のデータが4%にそれぞれ記載がなかった。さらに、試験終了時のサンプルサイズ(被験者数)が記載されていないことが多いため、食事療法の脱落率を明らかにすることができないことがわかった。Gibson氏らは、報告に不十分な点があれば解釈に支障を来す可能性があり、こうしたデータの欠落は重要なことであると結論している。

 タフツ-ニューイングランド医療センター(ボストン)のアテローム硬化症研究室肥満症研究部門主任のMichael Dansinger 博士は「肥満症の研究試験報告には補うべき不備な点が多くあり、今回の研究結果を謙虚に受け止めて状況を改善すべく努力する必要がある」と指摘している。

スポンサード リンク

« ヨン様「ダイエット本」、4月に日本で発売 | HOME | 妊産婦の無理なダイエットに注意 »

バックナンバー